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<自閉症>発症の仕組みの一端解明 九大グループ [自閉症関連ニュース]

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自閉症の原因の1つが「遺伝子の異常」ということは 20年くらい前からわかっていたことで、日本ではなぜか・・誰もが口をつぐんで言わないという年月が長かったように思います。
例えば、「環境の要因」「健康の要因」など様々な事が 諸外国では研究されているのに、日本では誰の目を特別に気にして神経質に対応しているのか・・・口にする事もできないような・・特殊な環境 が日本にはありました。
それでも・・大学の勇気ある研究者の皆さんが 研究を続けてくださって、自閉症の治療の可能性が出てきました。
これからは、どの団体も 研究者の可能性に圧力をかけること無く、子ども達の障害の解明と治療の可能性を広げるために、過去のように圧力をかけて阻止する事を止めて、研究する人々を支援する力に変えて頂きたいと願っています。

この分野の医学は 諸外国に比べて「20年以上の遅れ」があると医学界では言われています。
日本の研究が、この世界の自閉症の子ども達、人達を助ける力になるように 心から願っています。



自閉症の発症メカニズム解明
ニュースイッチ 9月10日(土)
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自閉症の発症メカニズム解明(九大の資料を基に作成)

九大が遺伝子変異で
 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授らは、自閉症の中でも高い確率で起きる「CHD8」と呼ばれる遺伝子の変異により同症が発症する仕組みを解明した。同遺伝子の変異を持つマウスの脳を観察。遺伝子変異により同遺伝子が作るたんぱく質の量が減少すると、「REST」と呼ばれる別のたんぱく質が異常に活性化し、神経の発達が遅れることが分かった。

 薬剤の投与によりCHD8の量を増やしたり、RESTの活性化を抑えたりして、自閉症を治療する手法の開発につながる可能性がある。

 CHD8は細胞の核の中にある染色体の構造を変化させ、さまざまな遺伝子の発現量を調節する機能を持つ。ヒトの自閉症患者の場合、父方由来のCHD8遺伝子か、母方由来のCHD8遺伝子のどちらか一つを欠損している「半欠損」であることが多い。

 研究チームは同遺伝子を人工的に半欠損させたマウスを作製。同マウスの行動を観察したところ、不安の増加やコミュニケーション異常などヒトの自閉症と似た症状が現れた。同マウスの脳を詳しく解析した結果、RESTの活性度が異常に上昇していた。

 中山主幹教授は「神経細胞の基となる神経幹細胞や神経前駆細胞が分化する過程で、CHD8はアクセル役、RESTはブレーキ役となり、分化の時期を調節している。遺伝子変異によりCHD8が減少すると、RESTによるブレーキがいつまでもかかった状態となり、神経の発達が遅れる」としている。


<自閉症>発症の仕組みの一端解明 九大グループ
毎日新聞 9月8日(木)

 自閉症を引き起こす仕組みの一端を遺伝子異常の側面から解明したと、九州大の研究グループが発表した。
7日付の英科学誌「ネイチャー」電子版に掲載される。

 自閉症の原因に関係すると考えられる遺伝子は数多く報告されている。特にDNAの転写などに関わる「CHD8」を持っていない人は患者で最多の約0.4%いるとの研究もあるが、具体的な因果関係は不明だった。

 中山敬一・九大主幹教授(細胞生物学)らは、CHD8がないマウスを作製し、行動を観察。正常なマウスに比べ、不安を強く感じたり、仲間に関心を示さなかったりする自閉症の傾向がみられたという。
 次にさまざまな遺伝子の働きを調べ、CHD8のないマウスは「REST」というたんぱく質が異常に活性化することが分かった。
 RESTは胎児の神経細胞の発達を止める働きがある。そのため、自閉症を引き起こすと考えられるという。
 中山主幹教授は「RESTの働きを抑制する薬を作り、患者に届けたい」と話した。


自閉症の発症メカニズム解明 九大チーム、神経変異の原因分かる
2016年09月08日  西日本新聞

 自閉症の発症メカニズムを突き止めたと、九州大生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授(分子生物学)らの研究グループが7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。自閉症の原因遺伝子がタンパク質に作用し、神経発達の遅延を引き起こす過程を解明。症状を抑制する治療や薬の開発につながると期待される。

 自閉症は先天性の脳の発達障害で、他人との意思疎通が苦手だったり、物事を計画的に進められなかったりすることがある。100人に1人が発症し、文部科学省によると、自閉症と診断された全国の通常学級に通う公立の小中学生は約1万4千人いるとされる。

 これまでの研究では、患者の多くが半欠損した遺伝子「CHD8」を持ち、何らかの作用で自閉症につながることは分かっていた。

 中山教授らは、CHD8が半欠損したマウスを人工的につくり、自閉症を発症させて検証。その結果、この遺伝子が神経の発達を制御するタンパク質「REST」を異常に活性化させ、神経発達の遅延を引き起こすことが分かった。

 自閉症は遺伝子に原因があるため、現在の医療では根本的な治療はできないといわれている。中山教授は「タンパク質の働きを抑制して症状を改善させる治療法や薬の開発につなげていきたい」としている。

 金沢大子どものこころの発達研究センターの東田陽博特任教授(神経化学)は「自閉症には他にも原因遺伝子があり、全てに当てはまるわけではないが、タンパク質への作用が分かったのは画期的」と話している。
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